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手術

肺は、右肺の3葉(上葉・中葉・下葉)と左肺の2葉(上葉・下葉)からなり、左右の肺の大きさはほぼ同じです。NTM感染による肺病変が単独の場合や、特に肺の1葉または1つの区域が重症である場合、病変のある肺葉または肺区域を切除する外科手術(「肺葉切除術」または「区域切除術」)と、抗菌薬など他の治療法との組み合わせる治療が勧められることがあります。

外科手術は抗菌薬の代わりになるものではありませんが、NTM症を根治させる可能性を高めます。感染が肺の一部分に限局しており、標準的な抗菌薬治療では効果がないか治療への耐性がない場合に、外科手術が検討されます。進行をコントロールする目的で主病変を切除することもよくあります。現在普及しているのは体への負担が最小限で済むビデオ補助下胸部手術(VATS)という術式で、痛みが少なく、回復も早いと考えられています。開胸器を用いる開胸手術は、病変が広範囲にわたっていて、多くの肺組織を切除する必要がある場合に行います。

手術の前に、肺の感染をできるだけ抑えて合併症のリスクを最小限にするために、強めの抗菌薬治療を2~3カ月間行います(注:アミノグリコシドを併用することが多いです)。手術や回復に対するあなたの忍容性の指標として、全般的な体の健康と心機能の評価を行います。

手術自体に要する時間は1.5時間から8時間の間ですが、それ以上かかることもあります。VATS処置中に、3か所の小さな切開が行われ、1か所をビデオスコープに、2か所を手術機器に使用します。肺葉か肺節かを注意深く区別し、他の肺組織から切り離してから、バッグに入れて取り出します。バッグは、肺葉が他の組織に触れて別の組織に感染を広げないようにするために使われます。

術後は通常2~4日程度入院し、退院時には痛み止めの経口薬が処方されます(注:米国と医療システムが異なるので入院期間は日本では長めになります)。これらは数週間かけて漸減されます。回復には一般に3~6週間かかります。手術の翌日は歩行します。退院後は、医師の指示に従って毎日歩く必要があります。そうすることで回復に役立ちます。

その他の活動は、回復状況によって異なります。痛み止めの薬の使用が終わるまで、また手術後少なくとも3週間は運転を避けてください。運動の一種としての歩行は回復に重要ですが、他の運動は手術後4~6週間までは試みないようにしてください。また医師が許可するまでは絶対に避けて下さい。

切除後に残る肺は、相対的に疾患がなく、術後に予測される肺機能はほぼ正常または適正な状態で、許容できる範囲である必要があります。

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